鵞足炎とは、膝の内側に位置する「鵞足（がそく）＝縫工筋・薄筋・半腱様筋の腱が付着する部位」に炎症が起きる状態です。

膝の曲げ伸ばしや内旋・外旋動作の繰り返しによって、腱と骨の摩擦が強まり、周囲の滑液包が炎症を起こすと「鵞足包炎」となります。

特に以下のような人に多くみられます：

ランニング・ジャンプなどを繰り返すスポーツ選手

O脚傾向のある方

股関節や足関節の可動性が乏しい方

運動不足で筋バランスが崩れている方

鵞足炎の主な原因は、膝関節の内側にかかる過剰な負荷と動作の癖です。以下が具体的な要因です：

ランニングやダッシュによる腱の使いすぎ

ストレッチ不足による筋・腱の柔軟性低下

O脚や骨盤の歪みによる膝の内側へのストレス集中

足部の回内・アーチの低下（偏平足）

太もも内側の筋力低下とバランスの崩れ

これらが複合的に影響し、「繰り返しの摩擦＋筋力アンバランス」によって炎症が慢性化していきます。

単なるアイシングや安静では、一時的に症状は引いても根本的な改善は難しいです。

必要なのは、以下のような多角的なアプローチです：

炎症を抑え、痛みの原因を可視化・除去

鵞足部を引っ張る筋肉（縫工筋・薄筋・半腱様筋）の緊張緩和

骨盤・膝・足部の動作連鎖（運動のつながり）の再教育

膝への過剰なストレスを生まない体の使い方の習得

とくに股関節と足関節の機能改善が、膝への負担を大きく減らす鍵となります。

当院では、鵞足炎に対し次のような施術を組み合わせて対応しています。

① ハイボルト治療
膝内側の疼痛に対して、神経伝達を抑制し、痛みの軽減と原因の可視化を図ります。

② 現代的鍼治療
鵞足部に関与する深層筋へ、筋膜ラインや神経走行に基づいた刺鍼を行い、組織の滑走性を高めます。

③ 解剖学的手技療法
股関節・膝・足関節の動作連鎖を評価し、関節モビリゼーションとストレッチで膝への負担を分散させます。
スポーツ選手には再発防止のためのフォーム指導やセルフケアも行います。

鵞足炎は、症状のある膝だけでなく全身の連動性を見直す必要があります。

市川駅徒歩30秒のわかば鍼灸整骨院市川本院では、痛みの原因を“点”で捉えず、“線”や“動作”で捉える評価・施術を行っています。

スポーツを続けたい方、慢性的な膝痛にお困りの方、まずは一度ご相談ください。

一緒に再発しない体づくりを始めましょう。