胸郭出口症候群とは、首から出た神経や血管が、鎖骨や肋骨、周囲の筋肉（斜角筋・小胸筋など）で締め付けられた状態を指します。

特に以下のような姿勢や習慣が原因となることが多いです：

猫背や巻き肩の習慣

長時間のスマホ操作やパソコン作業

重たいものを持つ仕事やスポーツ

頚椎や肩甲骨の位置異常

鎖骨周囲の筋肉の緊張や肥厚

現代人に多い「頭が前に出た姿勢」は、神経・血管を圧迫しやすく、胸郭出口症候群を引き起こしやすい状態を作ります。

胸郭出口症候群の主な原因は、斜角筋・小胸筋・鎖骨周囲の構造異常と筋緊張です。具体的には：

斜角筋症候群：首の前側にある斜角筋が過緊張を起こし、神経叢や動静脈を圧迫する

肋鎖症候群：第一肋骨と鎖骨の間が狭くなり、神経・血管が圧迫される

過外転症候群（小胸筋症候群）：肩甲骨の前にある小胸筋が原因で、特定の動作（腕を挙げるなど）で症状が出る

不良姿勢：猫背や肩内巻きによる筋肉の短縮と関節位置異常

多くは、これらの複数の要因が重なって発症しています。

改善のカギは、神経や血管の通り道を広げ、原因となる筋・関節の機能異常を整えることです。

そのためには：

緊張している筋肉の弛緩（斜角筋・小胸筋）

肋骨・鎖骨・肩甲骨の位置調整

姿勢改善（特に頭部前方位と巻き肩の修正）

神経の滑走性の向上

筋出力の再教育（インナーマッスル活性）

一時的なマッサージや電気だけでは根本的な改善にはつながらず、構造と機能の両面からのアプローチが必要です。

当院では、胸郭出口症候群に対し、以下の施術を組み合わせて症状の緩和と根本改善を目指します。

① ハイボルト治療
圧迫されている神経にアプローチし、過敏な神経興奮と痛みの伝達を鎮めます。早期緩和と評価にも活用します。

② 現代的鍼治療
斜角筋・小胸筋・肩甲挙筋などの深層筋にピンポイントで刺鍼し、神経圧迫部位をダイレクトに緩めていきます。

③ 解剖学的手技療法
肩甲帯・胸郭・頚椎の可動域と連動性を改善し、神経・血管の通り道を物理的に広げます。姿勢改善の運動指導も並行します。

胸郭出口症候群は「しびれの出る場所」だけで判断されがちですが、本当の原因はもっと深部に潜んでいます。

市川駅徒歩30秒のわかば鍼灸整骨院市川本院では、神経学・解剖学に基づいた評価と施術で、症状の本質にアプローチします。

「もう薬だけでは限界」「しっかり原因を知りたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

適切な判断と施術計画で、あなたの症状を根本から改善するお手伝いをいたします。