症例報告
【症例報告】 四辺形間隙症候群
【症例報告】 四辺形間隙症候群
年齢:44歳
性別:女性
症状:肩後方部痛・上腕外側のしびれ、挙上動作時の運動障害 お悩みの内容 6日前から突然、右肩後方(肩甲骨外側縁付近)に強い痛みと、上腕外側へのしびれが出現。 特に 肩を外転・外旋したポジションで痛みが増悪し、腕を挙げる動作が困難 との訴えがあった。 来院時には上腕外側の鈍痛と放散痛 ときどき指先方向へ響くような感覚異常や髪を洗う・洗濯物を干すなどの挙上動作がつらいなど、生活動作に明らかな支障をきたしていた。
■ 初回評価 問診・視診・触診および以下の徒手検査を実施。
■ 鑑別のための評価 頸椎神経根症:Spurlingテスト陰性 腱板損傷:Drop arm陰性、外旋・挙上は痛みはあるが脱力なし 上腕二頭筋長頭腱炎:Speedテスト陰性 肩関節後方インピンジメント:軽度陽性 四辺形間隙症候群(QSS)疑い:肩外転・外旋保持での上腕外側のしびれと痛み再現 小円筋・大円筋・上腕三頭筋長頭周囲の圧痛 触診にて後方関節包および小円筋の強い緊張 MRIなどの画像評価は行っていないが、各種徒手検査から 腋窩神経(後上腕回旋動脈周囲)への絞扼性神経障害の可能性が最も高い と判断した。
■ 初回治療 治療方針 四辺形間隙では小円筋・大円筋・上腕骨・上腕三頭筋長頭の4つで囲まれた空間に腋窩神経が走行し、筋緊張によって絞扼が起こりやすい。 今回はとくに 小円筋の過緊張と後方関節包の機能低下 が原因と推定した。 行った治療 小円筋・大円筋周囲への 特殊刺鍼(深部刺鍼) → 過緊張部位に直接アプローチし、腋窩神経周囲の圧迫を軽減 後方関節包へアプローチするための 肩後方ラインの鍼治療 肩甲上腕リズム改善のための MMTを用いた運動再教育(極軽度) 触診で緊張が強かった四辺形間隙の徒手による拡大調整
● 初回治療後の変化 安静時疼痛:10 → 4 外転動作痛:10 → 5 上腕外側のしびれ:10 → 5 挙上動作:痛みは残るが「腕が軽い」との主観的改善あり
■ 治療方針 四辺形間隙に対する 特殊刺鍼及び徒手間隙拡大方を3〜5回程度 集中的に行い、 腋窩神経周囲の物理的ストレスを除去する。 疼痛の減少後は、 後方関節包ストレッチ 肩甲胸郭リズム改善のための物理療法(立体動体波) 外旋筋群(小円筋・棘下筋)の機能再教育 を順次行う。
■ 10回目治療 挙上時の痛み・上腕外側のしびれ:ほぼ消失 生活動作(洗濯物を干す、髪を洗う動作):問題なく実施 代償的に使用しすぎていた 僧帽筋上部の筋緊張 が残存したため、肩甲上部の調整と姿勢調整を追加で行った。
■ 卒業時(治癒判定) 肩後方部の疼痛:消失 上腕外側のしびれ:消失 肩外転・外旋動作:正常 日常動作における運動障害:完全に消失 治療計画通り、腋窩神経の絞扼解除 → 肩甲上腕機能の正常化を達成し卒業となった。
■ 治療内容 特殊刺鍼(深部刺鍼/小円筋・大円筋・三頭筋長頭アプローチ) 物理療法(立体動体波) 間隙拡大手技
■ 同じような症状でお悩みの方へ 四辺形間隙症候群は、「肩を挙げると腕がしびれる」「肩の後ろ側がズキッと痛む」といった症状が特徴です。 よく四十肩、五十肩と誤認しますが別の疾患です。放置すると腕が挙がらない、夜間痛の増悪、しびれの慢性化 腕力低下(腋窩神経支配筋の萎縮) などへ発展することも珍しくありません。 無理なストレッチや自己流のケアで悪化するケースも多いので、少しでも違和感・しびれ・痛みが続く方は 市川駅直結のわかば鍼灸整骨院市川本院 にお気軽にご相談ください。















