症例報告
【症例報告】橈骨神経障害(フローゼアーケード障害)
【症例報告】橈骨神経障害(フローゼアーケード障害)
年齢:32歳/男性 症状:前腕外側の痛み・しびれ、手首背屈時痛、指伸展の違和感
■ お悩み 1ヶ月前から、右前腕の外側に強い痛みと張り感が出現。手首を反らす動作や、物をつかむ際に鋭い痛みが走るようになり来院。特に、PC作業中やスマホを使う時間が長くなると前腕が固まり、指を伸ばすとしびれるような違和感を訴えていた。また、ペットボトルのキャップを開けるなどの「軽い力を使う動作」でも痛みが増悪し、生活動作に明らかな支障がみられた。
■ 初回評価 問診・視診・触診と徒手検査を実施。 鑑別の結果、外側上顆炎(いわゆるテニス肘)は陽性反応が弱く、痛みの出る部位も異なっていた。頸椎性の放散痛も否定的で、Spurling検査は陰性。最大のポイントは、回外筋周囲の深部圧痛が強く、抵抗下の前腕回外で症状が再現したこと。さらに手首背屈筋のMMTで軽度の筋力低下があり、後骨間神経(PIN)支配筋の症状と一致。 これらの所見より、フローゼアーケード(回外筋腱膜部)での橈骨神経深枝の絞扼 と判断した。
■ 初回治療 フローゼアーケードとは、回外筋の腱膜部を通過する後骨間神経が過緊張した筋により圧迫されやすい部位。今回は回外筋の強い緊張と、伸筋群とのアンバランスが主原因と推定。 実施内容 回外筋深部への 特殊刺鍼(神経通過部の圧迫軽減) 長・短橈側手根伸筋の筋調整 手首背屈筋への鍼治療 機能改善のための軽度の神経モビライゼーション 初回治療後 前腕外側痛:10 → 2 手首背屈時痛:10 → 5 指伸展の違和感:10 → 2 物を持つ際の脱力感が軽減し、腕が軽くなる感覚を報告。
■ 治療方針 特殊刺鍼を3〜5回集中的に実施し、フローゼアーケード部の神経圧迫を解除する。 疼痛軽減後は、伸筋群のアンバランス改善や神経滑走性改善の物理療法(立体動体波) 前腕の協調運動エクササイズ などを追加し、再発しにくい構造へ導く。
■ 10回目治療 前腕外側の強い痛みは消失し、手首背屈・指伸展の動作も問題なし。PC作業が長くなった際の張り感も大きく減少し、物を落としそうになる“脱力感”も消えた。仕上げとして、肘関節周囲のコンディショニングと前腕ラインの連動性を改善し、全体の機能を整えた。
■ 卒業(治癒) 前腕痛:消失 手首背屈・指伸展の痛み:消失 しびれ症状:消失 把持力:正常 日常生活動作:制限なし 橈骨神経深枝(PIN)の絞扼解除に加え、前腕屈伸筋の協調性が回復し、再発リスクは低い状態となった。
■ 同じような症状でお悩みの方へ フローゼアーケード障害は、 「前腕が痛い」「手首を反らすとズキッと痛む」「指を伸ばすとしびれる」 などの症状が特徴です。 放置すると 慢性的な前腕痛 神経由来の脱力 指伸展筋の機能低下 に進行することがあります。 自己流のストレッチで悪化するケースも多く、早期に正確な評価が必要です。 違和感やしびれが続く方は、市川駅直結のわかば鍼灸整骨院市川本院 までお気軽にご相談ください。















